2026-08-17

相続で「不動産(実家や土地)」が関わると、これまで仲の良かった親族同士でも、思わぬ行き違いやトラブルが生じることがあります。
現金や預貯金と違い、不動産はきれいに分割することが難しく、さらに評価額の計算や固定資産税の負担など、考えるべきポイントが多いため、感情面と手続き面の両方で慎重な対応が求められます。
しかし、過度に不安になる必要はありません。「遺産分割協議」の正しい流れと注意点さえ押さえておけば、相続人同士が納得し、円満に手続きを進めることは十分に可能です。
この記事では、不動産を含む相続の基本から、遺産分割協議の進め方、協議書の作成方法、そして義務化された「相続登記」の期限までを、段階ごとに分かりやすく整理します。これからご親族で話し合いを始める方の道しるべとして、ぜひ参考にしてください。
不動産を含む相続手続きを始めるにあたり、一番最初の出発点となるのが「遺言書の有無」の確認です。遺言があるかないかで、その後の手続きの流れが大きく変わります。

遺産分割協議がまとまるまでの間、不動産は「相続人全員の共有財産」という扱いになります。この共有状態を長く放置すると、いざ売却や建替えをしようとした時に「相続人全員の同意」が必要になり、身動きが取れなくなる恐れがあります。
また、時間の経過とともに相続人が亡くなり、さらにその子どもへと権利が移る「数次相続」が発生すると、顔も知らない親戚同士で話し合いをしなければならず、解決が極めて困難になります。
さらに、固定資産税は「毎年1月1日時点の所有者」に課税されます。広島市では、相続登記が完了するまでの間、現所有者(相続人の代表者など)が申告を行い、その人が納税義務を負う仕組みになっています。税金の負担者を誰にするかという点でも、早めに状況を整理することが重要です。
遺言書がない場合、いよいよ相続人全員での「遺産分割協議」がスタートします。話し合いをスムーズに進めるためには、事前の準備が欠かせません。
まずは不動産の「登記事項証明書(登記簿)」を法務局で取得し、名義や面積を正確に把握します。あわせて、毎年送られてくる固定資産税の納税通知書などで「評価額」を確認しておくと、平等な分け方を計算しやすくなります。
同時に、亡くなった方の出生から死亡までの戸籍謄本を集め、「法律上の相続人が誰なのか」を漏れなく確定させます。相続人が全員揃った状態で、誰が窓口(進行役)になるかを決めておくと、親族間の誤解や不信感を防ぐことができます。
現金と違って半分に割ることが難しい不動産ですが、遺産分割協議では主に以下の3つの方法から分け方を選択します。
相続人全員で分け方の合意ができたら、その内容を書面に残す「遺産分割協議書」を作成します。この書類は、法務局での相続登記や、銀行での口座解約など、その後のあらゆる手続きで必要になる最も重要な書類です。
協議書を作成する際、最もミスが起こりやすいのが不動産の書き方です。「広島市◯◯区◯町1-2-3」といった普段使っている住所(住居表示)を書いてしまうと、法務局で受け付けてもらえません。
不動産を記載する際は、必ず登記事項証明書(登記簿)を手元に置き、そこに書かれている「所在」「地番」「家屋番号」「地目」「地積」などを一言一句間違えずに正確に書き写す必要があります。不動産が複数ある場合は、漏れがないようにしっかり整理しましょう。
遺産分割協議が無事に終わっても、安心してはいけません。不動産の名義変更(相続登記)には、法律で定められた「期限」が存在します。
令和6年(2024年)4月1日より、相続登記が義務化されました。不動産を相続で取得したことを知った日から「3年以内」に相続登記を申請しなければなりません。
正当な理由なく申請を怠ると、10万円以下の過料(ペナルティ)が科される可能性があります。また、過去に相続した実家などで、まだ名義変更が終わっていないものについても、原則として令和9年(2027年)3月31日までに登記を行う必要があります。
どうしても親族間での話し合い(遺産分割協議)がまとまらない場合は、家庭裁判所の「遺産分割調停」を利用することができます。調停では、裁判官や調停委員が間に入り、双方の事情を客観的に聞きながら公平な解決案を提示してくれます。
また、広島市には市民相談センターや法務局など、無料で相談できる公的な窓口も用意されています。自分たちだけで抱え込まず、早めに専門家や公的機関を頼ることが、泥沼のトラブルを回避する一番の近道です。
不動産の相続について、お客様から特によくいただくご質問にお答えします。
手続きの漏れやトラブルを防ぐために、ご自身の状況をチェックしてみましょう。
チェックがつかない項目があっても焦る必要はありません。複雑な不動産の調査から、最も負担の少ない解決策のご提案まで、私たち不動産のプロがしっかりとサポートいたします。
相続で不動産が関わると、評価額の計算や税金、名義変更の手続きなど、考えるべきポイントが一気に増え、不安を感じる方も多いと思います。
しかし、早い段階から登記事項証明書などの情報を整理し、相続人全員で「どう分けるのがお互いにとって一番良いか」という方向性を共有できれば、決して争うことなく、円満な遺産分割協議につなげることが可能です。
優良不動産販売株式会社では、広島市の不動産市場に精通した「宅建士」が、相続した不動産の現在の価値を正確に査定し、売却(換価分割)のご提案から、司法書士などの専門家と連携した名義変更のサポートまで、一連の流れを分かりやすくお手伝いいたします。
「実家の価値を知ってから話し合いを始めたい」「親族間で揉めないように現金化して分けたい」など、どんなご相談でも秘密厳守で対応いたします。あなたとご家族の大切な資産を守るために、まずはお気軽にご相談ください。
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